HOME カウント・ベイシー・オーケストラ 聴きどころ
ジャズのスタンダード・ナンバーの中でも、名曲中の名曲と言われている。1932年初演のミュージカル「Walk a Little Faster ウォークア リトルファースター」の主題歌であり、作曲はヨーロッパ生活の長いヴァーノン・デューク、作詞は「The Wizard of Oz オズの魔法使い」(1939)の《Over the Rainbow 虹の彼方に》などで知られる、エドガー・イップ・ハーバーグが手がけた。当時はまったく注目されなかったが、その後ニューヨークのある女性歌手が歌うことでヒットし、注目されるようになる。数々の名演、名唱があるが、特にベイシー楽団の演奏は「ワン・モア・タイム!」というベイシー自身の掛け声が繰り返されるエンディングでお馴染み。
収録アルバム:
『April in Paris』(1955) 他
ペイシーに次ぐ最古参のフレディ・グリーンが作編曲したミディアム・バウンスのリラックスした快適なスイング・ナンバーである。1961年7月にエリントン楽団との合同演奉による録音でこの曲はとりあげられ(その時は≪Until I Met Youあなたに逢うまで≫という題名でも知られる)、素晴しいスイ ング感あふれる快演を展開した。特に最後の部分のダイナミックにスイングするアンサンブルの迫力に注目したい。
収録アルバム:
『Basie in London』(1956) 他
フランク・フォスターの作編曲したミディアム・パウンスの佳曲である。リズム・セクションの一体感と、ブッチ・マイルスのダイナミックスたっぷりのドラムフィルが、演奏全体を大いに盛りあげてくれる。テナー・サックス奏者であったフォスターは、作曲家、アレンジャーとしても楽団に多くの曲を提供した。
収録アルバム:
『Live in Japan ’78』(1978) 他
カウント・ベイシー楽団は、世界屈指のビッグバンド作編曲者に恵まれていた。この楽曲を作曲したニール・へフティーもその一人といえる。ビッグバンドのみならず、ピアノトリオやボーカリストにも人気が高い。スローなバラードで、管楽器の重厚な響きが、ハイソサエティな雰囲気を作る。
収録アルバム:
『Count on the Coast’58』(1958) 他
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