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コンサートレポート

2011 年 1 月 5 日 Bara君の夢企画

昔から音楽とスポーツが好きで、もっぱらヤンチャな私をおとなしくするのに親父のHi-Fiが使われたと身内から聞いた。
私の幼少から青年期のピアニストというとコルトー、ケンプ、バックハウスと、何かやたら巨匠が多かった。
辻井伸行君で知られたヴァン・クライバーンだって当時、まだまだ若き貴公子として取り上げられていた。
指揮者だと、ワルターや、そしてフルトベングラーとトスカニーニはよく比較された。

今のように情報が即、正確にしかも簡単に手に入る時代ではなかったので、
先生や先輩、仲間内からの楽しい話はいっぱいで、中には伝説のように語り継がれるものもあった。
そんな平和な時代、今となっては懐かしいが、時間がたっぷりしていて良かった。
世の中って、見ようにも見えない世界の方が多いんだから、無理してみない方が幸せなのかも知れない。
暫く私は、アルゲリッチの女子なのにダイナミックな音楽が好きだった。
つい最近興味があったのは、この前30歳だと思っていたら、もう不惑を迎えた
美人で知られるフランスの女流ピアニスト、エレーヌ・グリモー。

http://www.universal-music.co.jp/classics/artist/helene_grimaud/helene_grimaud.html

歳を取ると、10年があっという間に過ぎて行く。

そして、気になっている音楽家は、北京オリンピックの開会式でお馴染みになった郎郎(ラン・ラン)だ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3

テクニックが素晴らしいのは勿論で一流だが、音楽表現が豊かで、演奏している姿、表情までも実に絵になる。
だから引っ張りだこで、クラシックの枠を超えて、世界の著名なアーティストとの共演も多数ある。
お父上は中国の二胡の名手で、親子共演はとってもほほえましい。⇒芸術の世界はDNA大事みたい!!
彼は、明らかにブーニンがショパンコンクールで優勝し、鮮烈なデビューを飾ったのとは違い
私たちと同じ東洋人だからなのかもしれないが、親しみを感じる。
音楽は繊細且つ大胆ではあるが、ピアニストにありがちな神経質ではなさそうだ。
新しいタイプのピアニストといえるだろう。

 
日本にも小林愛実が14歳でメジャーデビューを果たした。
ヤマハの銀座店が新装オープンした今春、楽しみに出かけ、そこでDVDを購入した。
そのDVDから本番の情報を得て、妻と再び銀座まで足を運んだ。
生の小林愛実は、さらによかった。

愛実ちゃんは、見るからにあどけなく、小柄で可愛いのに実に音楽は大人だ。
いい意味の“裏切り”は感動を生む。

 
日本でも世界でも、若い芽がどんどん育っているのを肌で感じる。
当然、音楽界も進歩しつつ独自に変化してるのだろうが、政治経済それに教育と、
いわゆる社会全体の動きと連動し、そこから文化芸術に新しい風を吹き込んでいるのだろう。
人が息付く社会に於ける諸々のコラボレーションは、複雑な化学反応を起こし新しい世界を創造してくように・・・

きっとその素晴らしい変化を認める新しい目がそれらを育ててゆくだろう。

我々は、そんな眼を持ちたいし、目になりたい。
ところで、指揮、ピアノや弦楽器、声楽の世界では日本人も世界を相手に出来る。
最近の嬉しいニュースとして指揮者の小澤征爾のNYでの復活や
樫本大進(31)のベルリン・フィル第1コンマス就任の正式決定がある。
(ベルリン・フィルの日本人コンサートマスターは09年3月で退任した安永徹に次ぎ2人目)
全く無いとわ言わないが、管楽器、とりわけ金管奏者が正直それ程ではない。
そんな中、私は見つけた!!
金管でも世界に通じるプレーヤーがいるんだと・・・

野球では、シアトルマリナーズの一郎が有名だが、
こちらは、シアトル交響楽団の首席・Soloトロンボーン奏者、山本浩一郎。

http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp40218

はなはだ失礼だが私の中では親しみを込め「ボントロの浩ちゃん」と呼んでいる。
お父様は、やはりプロ(日フィル)のボントロ吹きだから二代目だ。
出会いは強烈、彼に対する予備知識もなくも無く誘われるままにふらっと行った某吹奏楽団の定期演奏会だった。
身体もたっぷりしているが、全身を効率よく使っての奏法のせいだろうか。
音色・音量もそして音楽も、溢れる程に豊かなのだ。
人生長くやっていて、たまーに腰を抜かすほど感動することはあるが、
ヴァイオリンのアーロン・ローザンドのイザーイの無伴奏以来だった。
父親から譲り受けたDNAは勿論、普通の日本のプレーヤーとは異なった環境の中に飛び込んだ勇気、
その中でもまれ、育くまれたこと、全てがトロンボーン奏者、人間山本浩一郎たらしめているのだろう。
何だかやたらと前置きが長くなってしまったが、
そんな私の中でときめく“山本浩一郎と大好きなランランとの共演”
これ、私の今一番の『夢企画』である。

日本でも浩ちゃん、の活躍が話題になりつつある今、今まで通り
己に正直に、しかも大切に、もっともっと大きくなって欲しい。
絶対に、忙しがらないで!!
(日本的ではあるが、忙しいとは、心を亡ぼすと書く!!)

投稿:S.S. | カテゴリー: スタッフブログ |
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