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コンサートレポート

2010 年 7 月 14 日 次世代に繋ぐ文化

前回記事にて投稿させて頂いておりますが、
ジャパンクラシックフェスティバル2010につきまして、
私もこの企画に携わり、その重要性を深く認識してますので
記事を書かせて頂きたいと思います。

このフェスティバルの最も重要な使命は、
「クラシック音楽を次世代を担う青少年に伝えていく」ということです。
この様な試みは、スポーツを初め様々な文化で行われていることですが、
クラシック音楽というジャンルにおいてはむしろその試みが
比較的少なかった現状があります。

しかしながら理由はそれだけではなく、
他分野でも行われているこの様な試みが
それぞれ意味を持つように、クラシック音楽を伝えていくこともまた、
音楽文化において非常に大きな役割を持っているのです。
音楽は人々を楽しませる性質も持っているため、
幸いなことに比較的恵まれた環境にいる今の私達にとっては
娯楽として音楽を楽しむことの方が多いと思います。
ですが音楽の歴史は、娯楽だけではない様々な面で
欠かせない役割を担い、大きく関わってきました。

人の心に確実に何らかの影響を与える音楽は、
時代を現し、時代を動かし、人々を助け、鼓舞し、時に苦しめ、
人々の行動を大きく動かしてきた事実が実際に存在してきたのです。

クラシック音楽とはまさしくその音楽の歴史を現代に、そして未来に残すものなのです。

また、私達はその様な偉大な力を持つ音楽の使い方を
様々な時代を経て発展させてきました。
いま娯楽として音楽を聴くことが出来るのは、
そういった先人達の努力があったからです。

どのようなジャンルの音楽であろうと、それらは確実に
音楽の歴史と無関係ではなく、人々が楽器を持たずに歌を歌う程度の
音楽しか知らなかった時代から全ては繋がっています。

従ってクラシック音楽を次世代に伝えるということは、
私達が普段耳にする全ての音楽のルーツ伝え、
新たな音楽を生み出すための土壌を作ることなのです。

歌の歴史は数万年。全ての音楽は歌から始まりました。


音楽文化の発展の象徴であるオーケストラ。その形式は様々な音楽に受け継がれています。
特に音楽は、他の芸術と異なる性質として、
作品そのものを完全な形として留めておくことが出来なかったため、
(録音技術が発明させれるまでは、楽譜としてしか作品を残すことが出来なかった)
その歴史をより具体的に後世に残していくためには、
生の演奏を次世代に伝えることが非常に重要なのです。

ジャパンクラシックフェスティバルは、そういった使命を担うために今年度より発足しました。

106のコンサートにご招待する次世代を担う青少年が、
新しい時代の音楽を担っていくことを願って。
私達はこのフェスティバルに全力を注いでいきます。

投稿:H.M. | カテゴリー: スタッフブログ |
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